2010年8月25日水曜日

豊田市美術館に森村泰昌展を観た

休みをとったので車を出し、名古屋市博物館にポンペイ展を観に行こうと思ったのですが、駐車場の空きを待つ車が二つの信号を跨いで並んでいるのを見て断念。まずは御器所のリーズナブルな中華料理屋「盛華」で昼食をとることにしました。
台湾ラーメン+四川飯で780円のランチを頼んだら、どちらも単品と遜色ないフルサイズで運ばれてきてびっくりしました。家内の注文した本日のランチ(700円)も中々のボリューム。ほんとは単品も色々試してみたい気持ちはあるのですが、一人や二人では恐らく食べきれないものになるでしょうから慎重に考えねばなりますまい。

食事を終えて豊田市美術館に行きました。森村泰昌『なにものかへのレクイエム』展を見るためです。

美術家の森村氏が歴史的な人物や女優に扮して写真を撮った大型のプリントが並んでいて、まず写真プリントとしての力が凄い。特にピカソや三島、ヒトラーなどの歴史上の男達になりきって渾身の表情を4x5で撮った(と思われる)写真一枚一枚が非常な圧力を持って目の前に立ちはだかります。

これらの作品は私の肚の底に手を突っ込んで色々な思いを立ち上がらせます。「すでにある作品を一から創造し直すところに生まれるものは何か。」「これは誰の作品か。森村氏のものか、シャッターを押した人のものか、モデルとなった人物のものか。」「これらの作品は、<私>とはいつの世の誰でもあり得るという事を再認識させてくれるのか。」など、いろいろな考えがぐるぐる回り始めると頭を離れず、息を呑んで見入ってしまいました。

「なにものか」とは<誰>なのか?!

0 件のコメント:

コメントを投稿